安全保障管理について

KJTD海外担当RKです。
今日から8月! 毎日ほんとに暑いです。

こんな暑い中ですが、本日はヘビーでホットな話題、そして海外取引では切っても切れない、安全保障管理についてご紹介します。

7月は韓国への「ホワイト国解除」のニュースがとても大きく報道されました。
私がこの仕事をするようになって、今までで一番安全保障管理についてニュースなどのメディアで大きくクローズアップされたんじゃないかと思います。あちこちのTV番組では専門家の方がわかりやすーくこの問題について説明されていました。
この件をきっかけに一般の皆さんの関心が高まり、みんなの知識が底上げされたことは、いいことだなーと私自身は思っています。

私も仕事関係の複数の方とこのお話をしましたが、いろんなヨミやメディアでは報道されていないことなんかについて聞くこともあり、とても勉強になりました。

安全保障管理とは、海外に貨物/技術を輸出する日本の企業や団体(大学なんかも含まれます)・個人に課されている義務です。
「えーっと、うちの会社は僕と嫁さん2人で商売やってるんで、関係ないです。」これはアルアルの回答かと思いますが、これは通りません。会社の規模は関係ありません。
海外にものを輸出している(間接的も含みます)場合は、この管理義務が課されています。もちろん、順守できていなければ、罰則の対象となります。

この制度を大まかに言うと、「核兵器や生物兵器など危険なものを作ったりする人に、それに役立つものを提供してはいけません。提供しないように、相手の人が何をしている人なのか、各自できちんと確認した上でものを納入してね」というものです。
例えば、ミサイルや危険な化学薬品など、誰がどう考えても危ないことに使いそうだなぁと予想できるものだけでなく、普通の人でも使うけど、使いようによっては兵器を作ったり、危険なものを作るのに使えるもの(民生用途といいます)も、この範疇に入ってくるという点が、安全保障管理のややこしくて難しいところです。
またものだけでなく、技術提供についても規制の対象になってくるので、ここもまた難しい!ところです。


(私が使っている書籍たち。アメリカの再輸出管理EARも実務で登場します。これがまた難しい!)

冒頭の件は、「ホワイト国解除」についての政令改正の閣議決定が間もなく行われる・アメリカが日韓問題の仲裁に入るのでは?など情報が次々と更新されています。様子を注視していきたいところです。

弊社でも、厳格な安全保障管理に日々努めております。
何かご相談がございましたら、export@kjtd.co.jpまでご連絡ください!

弊社の夏季休業は8/10(日)~ 8/18(日)を予定しております。
大変ご不便をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。